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教育法

「特殊教育のための特殊規定」

アメリカ 弁護士 法律事務所 法律 特殊教育のための特殊規定新学年が始まると、生徒と親たちは、課外活動、新しい先生とクラスメート等のいろいろな問題に直面します。なかには、障害のある又は養護の必要な子供のための特殊教育管理規定を理解しなければならない家族もいます。特殊教育は、教育と法律の世界で急速に広まっています。この問題は、短期間で教育界の最大の懸案事項となりました。結果的に、この問題は往々にして教育者、両親それに生徒の心配の種になっています。司法制度の利用はストレスが多く費用もかかりますが、親として、子供を擁護し、そして必要であれば、司法制度を活用し子供のために意義ある適切な教育を確保するのを躊躇すべきではありません。

特殊教育を支える法的枠組みを理解するために、養護の必要な子供たちの親は、障害者教育法(The Individuals with Disabilities Education Act(IDEA))を熟知しなければなりません。IDEAは、障害をもった生徒のための教育を規定する連邦法です。IDEAの下では、認知しうる障害があり、その障害のために特殊教育等が必要な子供には、特殊教育の資格があります。すなわち、子供に障害があっても、その障害が本人の教育に問題を生じさせない限り、特殊教育を自動的には利用できません。

子供のために請求する前に、IDEAの用語に慣れて下さい。

無料の適切な公教育(FAPE):IDEAは、資格のある子供たちがFAPEを受けられるように保証しています。FAPEは子供たちに、生産的で自立できる生活の準備をさせて、継続的な教育の用意をさせます。FAPEは、リサーチで証明されている教授法と学習法に基づかなければなりません。

最も制限のない環境(LRE):IDEAは、障害をもった生徒がLREの中で教育を受けるよう規定しています。LREは、公立又は私立学校、及び普通又は特殊学級を問いません。LREは、通常のプログラムでは上手くいかないときにだけ、障害児を独立した教室に入れるのを認めています。LREは、障害児ができる限り健常児の間で教育を受けられるよう規定しています。

個別教育プラン(IEP):IEPは、基本的に、特別な対応が必要な子供の教育目標及び必要となる対応策を書面で定めるものです。

IEPはデュープロセスヒアリングと合わせて、IDEAの基本となります。この2つのステップによって、子供の教育プログラムを構築し、親が懸念を伝えられるようにします。子供のIEPは、長・短期目標に加えて、評価の要素と基準を含めます。IEPを決定する際には、親が出席するだけでなく、全ての関係者(特殊及び普通教育の教師、ソーシャル・ワーカー及び心理学者などの専門家、そして時には子供自身)も出席すべきです。IEP会議は、多くの場合時間のかかるプロセスであり、子供の権利が保護されているのを確かめるために重要です。

デュープロセスヒアリングは、最も関心の的になりますが、もし、子供のIEPが適切であり遵守されていれば、そのようなヒアリングの必要性は高くありません。他の全てのオプションが上手くいかないときに、最後の手段としてヒアリングを利用すべきです。デュープロセスヒアリングは、両親に対して、提案されているIEP、転校、又は教育上の変更に意義を唱える機会を与えてくれます。こういったヒアリングは正式な法的手続きであり、次第に複雑かつ経費がかかるようになってきています。それでも、子供が必要な措置を受けるために不可欠と感じるならば、ヒアリングを避けるべきではありません。

デュープロセスヒアリングは、それほど形式的ではありませんが、民事裁判に似ています。ヒアリングでは、証拠と証言が提示され、たいてい始めと終わりに弁論できます。このヒアリングで、あなたも学校側も、主張している措置や変更がなぜ最善であるか主張できます。ヒアリングは、教育委員会又は州政府に雇われていない、通常独立した契約者である、公平なヒヤリング審判員の前で行われます。弁護士または代理人を雇えますし、望めば自分で弁護を出来ます。学校側は弁護士が代理しており、多くの法律用語や理論が出てくると理解しておくのは重要です。弁護士報酬は高くつくかもしれませんが、問題の複雑さ及び感情的な問題次第では、時として弁護士を雇うのはお金には代えられません。IDEAの下では、措置や対応について異議がある場合には、子供には待機措置が取られます。すわなち、調停や審問の間、子供は現状に留められます。これは一部の親にとっては、評価の時間を稼げますし、プレッシャーの多い手続きの中で一休みといった感じにもなります。

あなたは、子供の特殊教育の要です。IDEAの下では、最初の評価の前に親の同意が先ず必要となりますが、IEP前でも同意できます。それは、両親と学校間の最初の交渉をどのように始めるかを検討する時間を稼ぐ意味でとても重要です。同意後、又は決定に異議を唱えている間も、重要な立場を継続できます。IDEAの下での子供の権利について知っておくのは意味があります。さらに、学校の管理者との関係も考慮すべきです。現在は管理者に異議を唱えていても、子供はこれから何年も学校の中で時間を過ごすと忘れないで下さい。良い関係を維持するために、あなたの懸念や目標に優先順位をつけて、どのような話合いや決定の場でも、優先順位を保つようにします。最後に、詳細なメモと全ての文書のコピーを保管するのは重要です。評価人又は学校側との全ての会話は記録すべきですし、全ての会議でメモを取って下さい。これは大変な手間のようですが、判断を覆す必要があったり、裁判を提起する場合には、こういった詳細な記録は貴重です。

特殊教育は、子供たちに教育の機会と建設的な将来をもたらすために、多くの家族にとって大切な手段となっています。あなたの子供が特殊教育が必要と判断されたり、子供が必要な教育を受けていないと感じるならば、適切な対処方法を学校の管理者及び弁護士と相談してください。

(2007年秋)

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